「血統クリニック」朝日杯再掲

アッシュゴールド
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104061/
オルフェーヴルドリームジャーニーリヤンドファミユの全弟で、ステイゴールド×メジロマックイーンゴールドシップと同じ。ステイゴールド産駒はノーザンテースト的な頑強さを増幅する配合で大物を出すが、この兄弟の場合はノーザンテースト4×3にメジロマックイーンに入るAlycidonとBarley Cornが絡むことで、Lady Angelaの「Hyperion,Swynford,Desmond,Pretty Polly」組み合わせを増幅している。
全兄たちと比較してもノーザンテーストが強いマイラーっぽい体型と肉付きをしているが、肉質は柔らかくて「柔らかく大きく、強く速く」動けるのはさすがと言うしかない。オルフェーヴルドリームジャーニーかというとオルフェーヴルに似ていると言うべきか。デイリー杯は上がり11.2-11.4だから、最後は同じ脚色だったとはいえこの馬もよく伸びている。まだ緩さは感じるが、パワーそのものはあるので阪神の急坂はOKだろう。

ダノンプラチナ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012103193/
母は不出走だが、母母Magical AllureはラブレアS(米G1・ダ7F)勝ち馬。新馬戦のパドックを見たときに「外回りで斬れそうだが今日は札幌1500mだから取りこぼしもある」と書いたが、その後東京マイルで2連勝は順当というか納得。「サンデー×ミスプロ×Seattle Slew」という配合形はサダムパテックリーチザクラウンなどと同じで、脚長でストライドで走るストレッチランナーが出る配合だが、ベゴニア賞の勝ちっぷりなどは東スポ杯で弾けていた頃のサダムパテックと重なるものがある。
サダムパテック東スポ杯をぶっこ抜いて朝日杯で1人気になりそうなときに、「ストライドで差す馬だから中山マイルでは信用できない」と書いたが、今年から阪神外回りになったのはこの馬にとっては歓迎。ベゴニア賞ではいちょうS上位組(ミッキーユニバース,オープンザウェイ,ニシノクラッチ)にクラリティスカイ以上の着差で圧勝しており、ここでも格的には何ら見劣らない。

クラリティスカイ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012106160/
クラリティシチーの半弟で、母母タイキダイヤ京都牝馬S阪神牝馬Sで2着。ダイキダイヤの兄弟にはタイキフォーチュンタイキリオンがいる。タイキクラリティはスペシャルウィーク(マルゼンスキー)、オジジアンMiswakiという母系に入っていい種牡馬を通じてのBuckpasser5×5、Busanda≒Blue Eyed Momo6×5・6で、繁殖牝馬として非常に魅力的な配合をしていて、キンカメとクロフネ相手に走る仔を産んだということは、今後の産駒にも大いに期待できるし注目したい。本馬は「3/4Northern Dancerクロス」の配合形になっているのもいい。
スペシャルウィーク譲りの胴長で、ナスキロ柔くストライドを伸ばす東京や外回り向きのストレッチランナー。いちょうSは完勝だったが距離はもう少し延びたほうがいい。外1800mならば◎もあったが、ベスト距離ではないマイルでG1を勝ちきってしまうほどの、キングカメハメハのような怪物的な強さはないだろう…というところでこの順番に。ちなみに単純比較だと、いちょうSで2馬身ちぎった3~5着はベゴニア賞でダノンプラチナに3馬身ちぎられている。

ヴィオ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101775/
母ユキノスイトピーは6勝をあげたオープン馬で(フィリーズレビュー4着)、3代母ゼンギゴーストの産駒に小倉大賞典カブトヤマ記念に勝ったワンモアラブウエイがいる。母が欧血中心のNorthern Dancer3×4で、自身はNorthern Dancer5×4・5にHornbeam5×5にBusanda≒Mr.Busher6×6・7だから、字面は重々しいがハーツクライ産駒としては比較的完成が早めの配合と言っていい。
ラストタイクーンノーザンテーストが強い伸びのないマイラーっぽい体型だが、わりとスリムな体質で実直に伸びつづける脚質。Hyperion的な持続力で走っているマイラーというべきで、デイリー杯は京都外回りのスローで上がり11.4-11.2-11.4、1着2着馬には斬れ負けという格好だったが、阪神でもう少し流れて上がりがかかればあの着差は詰まってくるのではないか…という読みで。

ブライトエンブレム
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104799/
ブラックエンブレム秋華賞馬。大物が出ないヘクタープロテクター肌ながら大レースを勝った稀有な例で、Our Emblemヘクタープロテクター2×2(Mr.Prospector,Numbered Account=プレイメイトDamascusが共通)のニアリークロスという大技によって、ヘクターを持つ弱点を克服した名配合といえる。メイショウマンボがスプリングマンボ≒ジェイドロバリーのニアリークロスでジェイドロバリーの血を引きながらG1を勝ちまくったのと同じだ。これだけ強力なニアリークロスを持つと繁殖牝馬としても自己主張が強く、だからあまり強いクロスを持たない種牡馬との配合がベターで、だから米血×欧血のアウトブリードのネオユニヴァースとの組み合わせは良い。父側からみても母系にミスプロSir Ivorが入るのはロジユニヴァースやガンジスなどと同じで、ネオユニ産駒の成功パターンにちゃんとはまっている。
兄テスタメントがディープのしなやかさがONになった体質でややどっちつかずなタイプに出ているのに対し、こちらはネオユニヴァース×ブラックエンブレムだからパワーと粘りでまとまっているのが好感。札幌2歳Sでは大外を捲り上げてくるときの脚は圧巻で、あれをみると平坦高速馬場よりは急坂や洋芝向きで、外回りよりは内回り向きの中距離馬というのが筆者の見立て。ここは距離短縮と外回りが割り引き材料だが、渋化が残るようなら印は上げたい。

タガノエスプレッソ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012100517/
ヘッドライナーの近親で、フェアリードールと同牝系で代々かけられてきた種牡馬も似ていて、そのためデニムアンドルビーとは7/8同血ぐらいの間柄になる(父ブラックタイドディープインパクト、母父キングカメハメハ、あと母母に入るNureyevとLikely Exchangeが共通)。半兄タガノトネールが準オープンで頑張っているように、成長力と粘着力に富む牝系だ。
ブラックタイドディープインパクトの全兄だが、弟ほどHalo≒Sir Ivor的なしなやかさや斬れ味はONになっておらず、「サンデー×Lyphard×ハイインロー」的な粘着力で走る中距離馬だった。そこに母タガノレヴェントンから濃厚なHyperionが注入されて、前受けしぶとい中距離馬に出たのは順当。これまで1400mや1600mでは後方追走で、デイリー杯も最初の200mでは後ろから2番目だったが、そこからペースが中だるみしたときに押し上げていった岩田の好判断が光った。あそこで押し上げて前で受けたからこそアッシュゴールドの追撃を封じることができたわけで、これまでは1400mや1600mで行けなかったからこそ取りこぼしていたともいえるだろう。ここも前受けならしぶとさを発揮しそうだが、デイリー杯みたいに中だるみの中距離戦のような流れにはならないだろうから、となるとデイリー杯のようには運べない可能性が高い。

ネオルミエール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104649/
フラムドクロワールやグランプリブラッドの3/4弟で、母シルクプリマドンナオークス馬。ネオユニヴァース×ブライアンズタイムでHail to Reason4×4にAlmahmoud5×5にWar Relic≒Eight Thirtyの継続クロスで、パワーと粘りに長けた緩い父母相似配合。フワムドクロワール同様、競走能力の高い両親だからある程度成功が約束された相似配合といえる。
ブライアンズタイムネオユニヴァースが強い体型と走りで、東京マイルで追い込むよりは中山1800mで捲って強いタイプに見えるが、それでいて2ターンのマイル戦でクラリティスカイやクラージュシチーといい競馬をするのだから能力は確か。とはいえ上のグランプリブラッドやアドマイヤコリン(ともに父ディープ)も外回りよりは内回りでパフォーマンスを上げているように、大きく狙えるのは中山や内回りの中距離戦だろう。ここは善戦までとみたい。

セカンドテーブル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101184/
近親にこれといった活躍馬はおらず、トワイニング×サンデーサイレンス×クリミナルタイプでRaise a Native4×5とBe Faithful=Bimletteの全姉妹クロス5×6。父がNasrullah5・5×3で母は5代アウト。トワイニング×サンデーサイレンスロールオブザダイスフサイチアソートやセイリオスやドリームガードナーなどと同じ。オーソドックスで手堅いマイラー配合だ。
フォーティナイナー系のマイラー体型だが、「サンデー系×ミスプロ系」特有の細身でしなやかな体質で、短距離をパワーでゴリ押しするというよりはマイルをしなやかさで走るタイプ。そのあたりはフサイチアソートやドリームガードナーのイメージと近い。小倉1200mよりも東京1400mのほうが明らかに合っている馬だし、阪神外1600mも守備範囲とみたいが、京王杯はアクティブミノルが控えたのでスローの単騎逃げで恵まれた部分はあった。

ケツァルテナンゴ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104708/
ダイナマイトダディトゥナンテ兄弟が出る牝系で、母ダイワオンディーヌはクロフネ×トニービン×ノーザンテーストという典型的なクロペリオン配合でダートで4勝。そこにチチカステナンゴNorthern Dancer≒Icecapade4×5・5・5、これにLuthierAureoleやガーサントやオンリーフォアライフなどが絡んで、Pretty Pollyを引く血が豊富な配合でもある。
チチカステナンゴ産駒は新中京やエアレーション中山など時計のかかる芝に強いが、本馬は母方もパワーと粘りの血統なので、上がり11.4-12.7の中京2歳をシッカリした脚どりで抜け出してきたが、上がり11.2-11.4のデイリー杯では後方から前と同じ脚で上がるので精一杯だった。阪神で上がりのかかる決着になれば差は詰めてくるだろうが、弾けるマイラーではなくしぶとい中距離馬だから、マイルG1で重い印は打てない。

コスモナインボール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012103129/
牝祖Tabaは亜1000ギニー馬でここからTurkoman、サーガノヴェルブライトラインなどが出る。母母ビトウィーンダンシーズはRose Bower≒Table Playの3/4同血クロス3×3(PrincequilloとLea Lane=Leallah)、母父カリズマティックはWeekend Surprise≒Drone2×2(SecretariatSir GaylordTom Fool)、母シックスポケットはNorthern Dancer4×4にWhat a Pleasure=Bold Princess4×4にWeekend Surprise≒Drone≒Hopespringseternal3・3×3(ナスキロ+Tom Fool)、自身はNorthern DancerSir Ivor≒Drone≒HopespringseternalとSir GaylordSecretariatの継続クロス。代々の配合はなかなか凝っている。
ハイアーゲームは東京と外回りのスローで斬れ味を発揮するタイプだったが、本馬もナスキロ柔い体質でストライドはきれいに伸びるので直線長いコース向き。ただ父ほど斬れる脚はないので、「父中距離×母マイラー」らしく前々で運んで流れ込むタイプだ。アイビーもアスターもゴール前が12秒台で、持続戦消耗戦に持ち込んだからこそしぶとさを発揮したというべきだろう。マイラーというよりは1800型というべきで、"緩慢なサンレイレーザー"というあたりが落としどころか。ここもしぶとさで食い下がりたいが、多頭数のマイル戦だと先行するのに脚を使いそうだし、かといって差しに回って味があるタイプではない。

アルマワイオリ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012100208/
スエヒロコマンダーの甥、マイネルロブストのイトコ、母母スエヒロジョウオーは現阪神JF勝ち。母父ピルサドスキーファインモーションの3/4兄でエアグルーヴをねじ伏せてJCに勝ったが、種牡馬としてはスピード不足に苦しんだ。母はNorthern Dancer4×5とBuckpasser4×5のクロス。マツリダゴッホは中山の捲りの鬼だったが、産駒はウインマーレライクールホタルビ、ウインスプラッシュ、アルテ、ベルリネッタと、小回りコースやスローペースをフワッと先行押し切るような脚質の馬が多く、これはいかにもBold Ruler(母父Bel Bolide)のイメージだ。そしてウインマーレライクールホタルビもウインスプラッシュも本馬も、母系からもBold Rulerの血を引いている。
デイリー杯は超スローで前半から引っかかり気味、逃げ馬の直後で何とかなだめて運んだが、追ってからピリッとした脚は使えず。Bold Bidder、Mill ReefボールドラッドSir Gaylordとナスキロ血脈豊富な配合で、脚長でしなやかなストライドで走るので、ゴッホ産駒にしては外回りで斬れるタイプではあるが、「ナスキロ柔いストライドで差すマイラー」というだけで勝てるレースかというと、もう少し配合的にもプラスアルファが欲しい。

ジャストドゥイング
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012100600/
ストラテジーやラベの甥で、ゼンノロブロイ×フレンチデピュティアニメイトバイオやニコールバローズやハイアーレートなどと同じ。ハイアーレートとは母系にSeattle Slewが入るのも同じで、脚長でナスキロ柔緩慢なストライドで走るところも似ている。ハイアーが東京ダートで出世したように本馬も東京や外回り向きのタイプだが、あまりにも上がりの競馬すぎてよくわからんレースだった芙蓉Sはともかく、他のレースを見たかぎりではやっぱり上がりがある程度かかってこそのタイプだと思う。Mr.Prospectorクロスを持つゼンノロブロイ牡駒もトレイルブレイザーナムラビクター、ハートビートソング、コスモロビンと、目の覚めるような鋭さを発揮するタイプはいない。距離も1800mぐらいあったほうがいい。道悪は巧者。

ペイシャオブロー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012102116/
コスモシルバードの半弟で近親にダイワレイダースなどがいる。父のルールオブザローは英セントレジャーの勝ち馬だが、産駒はアンバルブライベンやキングオブローのようなスプリンターも出ており、コスモシルバードも函館2歳2着など2歳の短距離戦で活躍した。Kingmamboを脚長にしたような体型で1400mあたりがベストに見えるが、短距離で好走するのは一本気な性格もあるのだろうか。マイルも守備範囲かもしれないが、配合的にも斬れ味があるほうではないだけに、外マイルのG1で弾ける絵は描きづらい。

ワキノヒビキ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012102477/
母ワキノバクシンは園田の認定競走でデビュー勝ちし、続くフェニックス賞で5着に入線したがその後は伸び悩んだ。ワキノバクシンの全兄マルイチバンバンは中央4勝(全てダ1400m)で、ネヴァービート4×3、Northern Dancer5×5を持つ父母相似配合。そこにディープインパクトの全弟オンファイアが配されて、Alzaoダンシングブレーヴを通じるLyphardSir Ivor≒Droneのクロスはスマートレイアーサトノルパンアヴニールマルシェと同じ。
ダリア賞では後方追走から大外に持ち出すと一頭だけ違う斬れ味で突き抜けてしまったが、あの斬れ味はAlzaoダンシングブレーヴ譲りなのだろう。ただ体型的にはバクシンオーの影響も強いだけに、スマートレイアーが1400mで一番斬れるのと似たようなところはありそうで、距離延長はプラスではないと思う。(以上新潟2歳と同じ)

タガノアザガル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012100528/
牝祖Born a LadyはNorthern Dancerの半妹で、ここからアントニオバローズやレディボナンザなどが出る。母ライアメロディーはNatalma5×3にAlmahmoud5・6×4、自身はNorthern Dancer4×5にHalo5×4とAlmahmoud牝系の血のクロスを代々重ねてきた。一方で父バゴは「3/4欧,1/4米」で母ライアメロディーは「3/4米,1/4欧」なので、「バゴに米血スピードを注入しHalo≒Red Godをクロスする」というビッグウィークやオウケンサクラトロワボヌールと同じ成功しやすい配合形でもある。
Halo≒Red GodTom Foolのクロス譲りの無駄のない脚捌きで走るので、阪神内回りを器用に差せるが、バゴ産駒にたまにいる伸びのない短距離向きの体型で、ここは外回りと距離延長が割り引きと判断。

アクティブミノル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012103486/
メイショウダグザの甥で、米G1ウッドメモリアルS勝ちThirty Six Redなどが出る牝系。父スタチューオブリバティStorm Cat直仔のスピード型でコヴェントリーS(英G3・芝6F)に勝ち、キクノストーム、ビッグリバティ、トップフライアー、カシノピカチュウ、サングラスなどを出している。
Storm CatRahyが強いスプリンター体型で、父のSecretariat≒Sir Gaylord3×4や母のHalo≒Red God3×5や自身のTom Fool5×5などの影響で体質は柔らかく走りに無駄がなく手先が軽い。京王杯は押さえる競馬を試みるもちょっと行きたがってしまった。更に1F延びて相手強化となると、たとえ折り合いがついても見通しは明るくない。

ペプチドウォヘッド
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012105212/
テイエムオペラオーでおなじみのワンスウェドの牝系で、母チャンネルフォーはCBC賞2着など芝ダ兼用のスプリンターだった。本馬はキンカメにRobertoが入るので曲飛で小回りを捲れるタイプだし、母父バブルガムフェローの粘着力も受け継いで、好位から捲って前で受ける脚質のパワー型中距離馬に出たのは順当。芝マイルのG1ではスピードと斬れ味がちょっと足りない。

メイショウマサカゼ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012103457/
3代母Welsh LoveはEla-Mana-Mouの娘でHyperionとDonatelloとCourt Martialをクロスするスタミナの塊で、ここからステラリードや仏グランクリテリウムのSecond Empireなどが出る。本馬は父がケイムホームでクロスがSecretariat≒Sir Gaylord4×4・6。Nasrullahが多すぎて家に帰りたくなるケイムホームにハイインロー的スタミナをもってきたのは悪くないが、いかにもGone West系のスプリンターという体型で、戦績どおり平坦芝1200mがベストだろう。

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週間予報では土曜に少し降る予報で、パンパンの良ではなく少し力の要る馬場も想定しておくべきか。
蛯名とショウナンアデラ、幸とホッコータルマエ、スミヨンとエピファネイア、岩田とダノンシャーク、川田とラキシス、北宏とスピルバーグ酒井学トーホウジャッカル、浜中とショウナンパンドラ、そして大野とスノードラゴン
この中でテン乗りで一発ツモで勝ったのはスミヨンと岩田だけで、この天才二人はとりあえず置いとくとして、とにかく今期のG1は気心の知れた主戦+お手馬のコンビの活躍が目立ち、しかもここはキャリアの浅い2歳の競馬だけに、なおさらお手馬重視という視点がいきたいというのがまず一つ。
アッシュゴールドは池添が、ダノンプラチナは蛯名が、デビュー戦からずっと跨って競馬を教えてきた馬だ。

アッシュゴールド
ダノンプラチナ
クラリティスカイ
☆ナヴィオ
ブライトエンブレム

フジキセキ×ホットプレイ=タマモ○○○プレイきょうだい」が、ステイゴールドドリームパスポートと3/4同血ながら主にマイラーとして成功したのは、父がサンデーでなくフジキセキというのもあるだろうが、ノーザンテーストの世代が近い(母母父ではなく母父)ために、自己主張が強い大種牡馬ノーザンテーストマイラーっぽい体型がONになりやすいからだろう…ということは何度か書いてきた。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104866/
その中でもタマモベストプレイはあまりノーザンテーストに似ておらず体型に伸びがあるので距離をこなすが、POG書籍で2歳になったアッシュゴールドの立ち姿を見たときに「オルフェーヴルドリームジャーニーと比較してもノーザンテースト4×3が体型に強く出ているように見えるし、この馬はもしかしたら"頑強タマモホットプレイ"というイメージではないか」というようなニュアンスで書いてきたつもりだ。
古馬になって京都大賞典を勝つまでに距離適性を伸ばしてきたタマモベストプレイに対し、タマモホットプレイは10歳まで60戦以上のレースを走りつづけたが、ついに1600m以上で勝ち星をあげることはなかった。
全きょうだいでも遺伝子の発現の仕方が違えば距離適性が1000m違うこともあるわけで、アッシュゴールドオルフェーヴルのように「柔らかく大きく、強く速く」動ける素質や体質を受け継いでいる馬だと思うが、少なくとも現時点の体型や走りを見ると、マイルで一番弾けるのはこの馬かもしれない、とも思わされる。
阪神JFは外マイルで行われるようになってから、桜花賞はもちろんオークスとも直結する王道レースとなったが、もともと牝馬は斬れ味勝負で、斬れ味で上回っていれば3歳春の時点では距離適性はあんまり関係ないところもあるから、朝日杯が阪神外マイルになったからといって即ダービーにつながるかというと、阪神JFオークスほどは直結しないのではないかというのが筆者の考え。
ダノンプラチナの斬れ味は抜群だがディープの男馬として満点の配合かとまではほめられないところはあって、クラリティスカイは好配合だがマイラーではないだろうというのがあって、となると「兄たちよりもノーザンテースト的なアッシュゴールド」という着地点もアリかなと、まあそんなところで現時点では個の印。