東京11R 天皇賞(秋)
◎3.アンビシャス
○9.ルージュバック
▲1.エイシンヒカリ
△8.モーリス
注4.サトノクラウン
注6.アドマイヤデウス
ここ5年でいうと、秋天の勝ち馬は全て牡馬で、JCは5頭中4頭が牝馬。淀みなく流れがちな秋天は牡馬の持続力が、スロー中だるみになりがちなJCは牝馬の斬れが優勢、という傾向になっている。エイシンヒカリは昨年はクラレントにハナを叩かれて控えたが、ここはJRAG1制覇のラストチャンス。この馬らしい平均ペースの逃げでくるだろうから、◎はルージュバックの斬れよりもアンビシャスの粘りでいってみたい。ディープ産駒の場合、バークレア≒ウェルシュパジェントのニアリークロスは牡にはスタミナを伝えるし、母父エルコンドルパサーも牡にはスタミナや粘着力を伝える。だから折り合いさえつけば距離は1800mより2000mがベターで、もっといえば2400mでも問題ないと思っている。大阪杯は斤量差と先行利の勝利でG1級の内容だったとは言えないが、平均ペースならばもっとパフォーマンスは上がると思っているし、宝塚であんなに負けたのは馬場につきるだろう。毎日王冠の負けは斬れ味の差で、交わされてからゴールまでは同じ脚色で伸びつづけていたから、1F延びてエイシンヒカリの逃げならば逆転十分とみる。ルージュバックも斬れ味はG1級とずっとほめてきた馬だが、ヒモ穴にはやはり牡馬の粘り腰をとってみた。
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月曜は浅草の名店「富味屋」にて恒例のナスキロ会
スペシャルゲストにMahmoudさんと日夏ユタカさんを招いて総勢12名、4時間近くも競馬談義に花が咲きました…みなさんお疲れさまでした
日曜に競馬場から新宿へ向う途中で日夏さんと遭遇、「明日ナスキロ会行きますよ~」と声をかけられて、じゃあMahmoudさんにも声をかけてみるかということになったんですが、宴がはじまると相変わらずのMahmoud節全開で、いつもながら競馬のこと語らせるとどこまでもオモロイオッサンです(・∀・)
そして「富味屋」さんの宴会メニューはこの日も最高で、まずはみんな大好きふわとろ卵焼きから、つづいて定番のタン塩、私もMahmoudさんも目がないレバー、そこからシビレ→カルビ→ホルモンと怒涛の捲り、そして締めの石焼ビビンパと、まさにテンよし中よし終いよし、ムーアが跨るモーリスのようにスキがなかった(・∀・)
フランスと香港で名をあげてフリーハンデのトップに君臨するまでになったエイシンヒカリにとって、種牡馬入りへの手土産としても、JRAG1は喉から手が出るほど欲しいタイトルだったはず
しかも昨年は田辺クラレントにハナを叩かれて不本意なレースに終始してしまっただけに、最内を引いた今年は同じ轍は踏まないだろうと予想した人は多かったはずで、まあもともとスタートダッシュが速い馬ではないのですが、途中からスピードに乗って緩みないペースを刻んでくるんじゃないかと私も思ってました
しかし前半60.8-後半58.5というのは昨年(60.6-57.8)と大差ない後傾ラップで、パドックでの激しいイレ込み、カメラがとらえるユタカの自信なさげな表情を思い起こせば、こうなってしまう伏線はあったのかもしれません
全く想定外の超スローで流れたので、私としては最初の1000mですでに大観衆の熱狂の外側で観戦しているような心理状態で、
(しかし今年もこんなにスローになるとはなあ)
(アンビシャスはあそこにいたらノーチャンスやろなあ)
(でもこのスローできれいに折り合っとるなあ…これなら2400でも楽しみやなあ)
(このペースならルージュバックは斬れまくりそうやなあ)
(でもこれ、直線で外に出せるんかなあ)
と、きわめて冷静に戦況を追ってました(^ ^;)
このペースだと中距離馬というよりはマイラーの土俵、カンパニーやイスラボニータのような1800m>2000m型が好走しやすい土俵で、今年もそんなタイプが上位を占めることに
リアルスティールのミルコはずっとルージュバックの外に張り付いたままで、人気の一角を完全に封じ込め、しかも自らも2着に差してきたのは圧巻でしたが、ルージュはやっぱり馬が外にいると躊躇して走っているし、バラけてからようやく伸びはじめたのはヴィクトリアマイルと全く同じ負け方
モーリスの母母メジロモントレーはAJCCやAR共和国杯などの勝ち馬、メジロが誇るスタミナ牝系の出で、スタミナと斬れ味を武器とする中距離馬でした
そこに凱旋門賞馬カーネギー、JC馬スクリーンヒーローがかけられて生まれたのがマイル王モーリス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011100655/
いつも書くように、モーリスという馬は走らせると圧倒的にTom Foolの影響を感じさせる脚捌きで、字面の血統以上にマイル戦や高速馬場に高い適性をみせるのはTom Fool的な無駄のないきれいな脚捌きで走るからで、父父グラスワンダーの独特のドタドタ掻き込み走法と比較すると前の駆動が全く異なるのがわかります
Tom Fool的走法とは、Tom Fool的スピードとは何ぞや? と聞かれるとサイレンススズカがその最高峰ですとお答えするのですが、その昔グランデファーム衣斐代表が東海公営のTMだった頃、後輩のGKさんが血統に関するレクチャーをよく受けていて、そのときから「Tom Foolはクロスしなくてもいい。入ってるだけでいい」と仰ってたと聞いて、なるほど上手いこと言うもんやなあ~と感心
それぐらいTom Foolという血は遺伝力が強くて、芝向きのしなやかさとダート向きのパワーを兼備していて、オールラウンドでスピードの乗りがスムーズでレースが上手で、最重要な北米スピード血脈の一つなのです
こないだヴァナヘイムについて書いたときにも触れましたが、キングカメハメハ産駒でナスキロやナスペリオンをメインとしない配合、つまりストライドでなくピッチで走ろうとする配合の場合は、ラブリーデイ然りアパパネ然りレッツゴードンキ然りホッコータルマエ然りで、Tom Fool絡みのクロスからTom Fool的な走法を受け継ぐことで上手くいっている場合が多く、俊敏自在でオールラウンドなTom Fool的走法がONになるといろいろと楽なんですよね~
スクリーンヒーローの母母ダイナアクトレス(その母モデルスポートがTom Fool≒Spring Run2×3)も非常にTom Fool的なスピードを誇った馬で、モーリスを見ているとスクリーンヒーローの仔というよりはダイナアクトレスの仔のように見えるし、ダイナアクトレスにグラスワンダー的な頑強な筋肉をつけたような馬にも見える
┌Menow
Tom Fool
│┌Bull Dog
└△
┌Menow
Spring Run
│┌Bull Dog
└△
種牡馬スクリーンヒーローのマイルやダートでの思った以上の大成功は、ダイナアクトレス由来のTom Fool的スピードをよく伝えているからで、たしかにこういう良質のTom Foolを伝える種牡馬というのは、今の日本にはあんまりいないかもしれません(短距離ならアフリートがいたんですが14年に死亡)