京都11R 秋華賞
◎16.プリモシーン
○11.アーモンドアイ
▲7.ラッキーライラック
ローズSで最も強い競馬をしたのはサラキアだが、馬群を割りにくい気性だから今回も同じケイバしかないだろう。となるともう少し外目の枠が欲しかったか。秋華賞で強気に4角先頭ならば、ラッキーライラックがアーモンドに一泡吹かせることも可能だろうと書いてきた。しかし主戦の石橋脩が騎乗停止、テン乗りの北村友が大胆に乗れるかどうか。ノームコアが出てくれば少し悩むところだが、けっきょく昨年のディアドラほどの上がり馬もいないとみる。となると、アーモンドアイとプリモシーンがG1級で、3番手がラッキーライラック、桜花賞前の評価から変更なしということでこの印。アーモンドアイは現状大箱の1800mが最も斬れる条件だろう。緩みないペースの京都内2000mで、大事に外々を回ってねじ伏せにかかると、桜花賞やオークスよりは苦しいケイバになるかもしれない。それでも勝ちきる可能性は50%以上あるだろうが、プリモシーンにも単勝オッズ以上のチャンスはあるとみてこちらを◎とする。牝馬三冠のアパパネやジェンティルドンナもそうだが、秋華賞は「父スタミナ×母スピード(父中距離×母マイラー)」の配合形が勝ちやすいレースだしコース形態だ。
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京都内回り2000mの秋華賞は、大箱の桜花賞やオークスと比較すると緩みないペースで流れがちで、持続力も問われる差しケイバになることが多い
またコーナー4つの内回りなので、アパパネやジェンティルドンナのような「父スタミナ×母スピード」の配合形が(小脚のきいた機動力や先行力に長けた脚質になりやすいので)勝ちやすいレースといえます
今年の秋華賞は内からランドネ、オスカールビー、ミッキーチャーム、サヤカチャン、ダンサールと行く馬が揃ったので、「父スピード×母スタミナ」の天才少女の脚元をすくうとしたら、ジェンティルやヴィブロスやミッキークイーンやショウナンパンドラのような「母(母父)がマイラーのディープ産駒の差し」ではないかと
そもそも今年の牝馬クラシックロードにおいて、私がよく言う“ハッとする脚”を使ったのはアーモンドアイとプリモシーンだけで、アスリートとしての能力、競走馬としての個体としてハッキリ上位だという見立ては桜花賞の前からずっと変わってなくて、そして今週の追い切りもどちらも惚れ惚れするような動きやったので、秋華賞もこの印で迷いはなかったですね
ゴール通過後100mぐらいのところではアーモンドに並びかけていたプリムシーンは、鞍上が言うように少しポジションが後ろすぎた感はあったし少し脚を余した感もありましたが、三冠達成の期待とともに圧倒的人気を背負った同馬主のアーモンドを負かすべく乗るとしたら、直後を追走して差すというプランしかなかったのかもしれないです
掲示板にも載らなかったのはガッカリでしたが、でも当日のパドックでも、この2頭は繊細でしなやかで上品でかつ強靭で、やっぱりどちらも素晴らしい牝馬やなあ…と、それを再確認できただけでも競馬場に行ってよかったです(・∀・)
この印に絞ったのは「今年はディアドラほどの上がり馬はいない」とみたのもありますが、夏の北海道で3連勝してきたミッキーチャームは、母父Dansiliが仏2000ギニーとサセックスで2着したデインヒル直仔のマイラーですから、これも「母父マイラーのディープ産駒」
だからダノンプレミアム(母父デインヒル)やミッキーアイル(母父ロックオブジブラルタル)のような前向きな先行脚質に出たのも順当といえるのですが、この馬は母母のところにHyperion色濃い粘着マイラー血脈が強いのでもうちょっと泥臭い脚質で、函館の重でぶっちぎったりするような馬です
ミッキーチャームが刻んだラップは前後半59.6-59.1、速すぎず遅すぎず、3~4角のコーナリングのよさで後続を突き放し気味に直線に向かい、テン乗りのG1でこの絶妙な逃げを打つとはさすが川田で、アーモンドがいなければファインプレーの逃げ切りという見出しになるところでした
カンタービレは小柄で器用な牝馬で何でもできるのが取り柄で、ここも自在の好位差しでくるかと思ったら、ユタカはアーモンドマークで後方から、終始一頭ぶん内でロスなく立ち回って勝ち馬の直後から追い出して3着
1~3着馬についてはNETKEIBA「G1ドキュメント」の全頭血統解説より再掲します
アーモンドアイ
母フサイチパンドラはエリザベス女王杯勝ち馬。3代母Sex AppealはEl Gran Senorやトライマイベストを産んだ名繁殖で、本馬はトライマイベスト≒ロッタレースの3/4同血クロス5×2でこの血を増幅している。父のしなやかさと母のパワーのバランスが絶妙で、まさに両親を足して割ったイメージだ。同世代の牝馬相手では能力差がありすぎるが、大箱向きの脚質ではあるので内回りで馬群に包まれてしまうと危ういシーンも。(距離○スピード◎底力◎コース○)
ミッキーチャーム
ホーリスヒルS(英G3・芝7F)勝ちピークトゥクリークの姪。母父Dansiliはハービンジャーの父で仏リーディングサイアー。父ディープ×母父デインヒル系はミッキーアイルやダノンプレミアムと同じで、こちらは母系の奥にHyperion色濃い欧マイラー血脈が強く、粘り強い先行脚質に出ている。夏にパワーアップして3連勝。先行力と粘着力が光るが、やや前向きすぎる面も見られ2000mより1800mがベターかも。(距離○スピード◎底力○コース○)
カンタービレ
母母Palacoonaの産駒にフェアグラウンズH(米G3・芝9F)のDiamond Tycoonがいる。ディープ×GalileoはSaxon Warriorやヴァンキッシュランと同じ。一言でいうとオールラウンドな配合で、機動力と斬れ味と粘着力を兼備し弱点の少ない馬だ。それだけにローズSもフラワーCも、最高に立ち回っての勝利という印象もある。ここも好位でソツなく立ち回れるだろうが、G1を勝ちきるほどの爆発力があるかどうか。(距離○スピード○底力○コース◎)

日曜はネコマチさんの愛馬の三冠達成に立ち会うべく、さっさん会のメンツ8人(7人+名誉会長の亡霊ね)が競馬場に集結、これはイケメン会計士むらやんが撮ったアーモンドアイ
ひと夏越して更にマッチョになった印象で、(これからもっとマイラー然とした体つきになってくるんかなあ…)(だとしたら、JC狙うなら今年なんかもしれんなあ…)ってなことを考えながら周回を見てました
「3~4角のバランスがよくなかった」とルメールはコメントしていますが、たしかに逆手前になったりでコーナリングがスムーズとは言いがたかったし、やっぱりこの馬は大箱のほうが破壊力を増すのは疑いなく、だからルメールもコーナーでは無理させず、直線で爆発させれば何とかなるだろうという我慢の追い出しでした
そして直線ゴーサインが出てからは、例のごとくウサギになってマイラーの加速で爆発するとアッという間に先頭に追いついてしまい、先頭に立ってからはナスペリオン的ストライドで中距離馬っぽいフォームになって、今日も天才少女は涼しげにゴールを駆け抜けていったのです