日曜の重賞回顧~今年もハービンジャー、機動力特化の勝利

中山11R 京成杯
◎3.ケルフロイデ
○1.メートルダール
▲2.ウムブルフ
△8.マイネルラフレシア
×4.プロフェット
×15.ナムラシングン
注6.ルネイション
注7.プランスシャルマン
ウムブルフはディープにドイツ血統とナスキロを入れて、しなやかにストライドを伸ばして走るのでやっぱり中山よりは東京の馬だと思う。メートルダールは母父シルヴァーホークビービーバーレルと同じで、この母方のロベルトやサドラーのパワーが表現された走りがいかにも中山向きで、だから葉牡丹も◎としたがここは前の組が薄い。ケルフロイデはきんもくせいで◎にしたときも配合をほめたが、母父モンズンのドイツ血脈が「1/4異系」になっているのがいいし、母母はボールドルーラーのクロスだから内回り向きの機動力も十分。少し馬群を気にするようなところがあって、きんもくせいは外から一気に捲り上げて楽勝だったが、内枠で包まれた京都2歳Sでは直線反応がなく、それも踏まえた上でここは積極策でくるとみて前残りを狙った。

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メートルダールは葉牡丹で◎、ケルフロイデはきんもくせいと京都2歳で◎、プロフェットは札幌2歳と萩で○、ナムラシングンは前走でサトノダイヤモンドの○、ここらは内1800~2000mではまずまず評価してきた馬

中でもメートルダールはSilver Hawk×Sadler's Wellsの母方のパワーが強い走りで、葉牡丹が圧巻の捲り差し、レースを観た掻き込み親父も「ワシの若いころを思い出すのう」とご満悦でしたが、ゲートを上に跳ぶように出るのでいつも後方からで、ここはどうみても前の組が薄いので◎を打ちきれない
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105785/

今日も後方から4角で外に出して追い込む手で、しかもそこでナムラシングンに外を封じられて前走よりスピードに乗るのが遅れていて、ゴール前の脚を見てのとおり一番強い競馬はしています

ただこの掻き込み走法は東京の直線で斬れるにはマイナスと考えられ、といって皐月賞となるとちょっと動きが緩慢なところがあるので、走る馬ですが中山2500mタイプなのかなあ~という印象も

ケルフロイデは京都2歳はスローですから手応えはずっとよかったんですが、直線追ってもあまり反応がなくて前と同じ脚で流れ込んだだけ、外を一気に捲り上げたきんもくせいを見てのとおり追ってひと脚使える馬ですから、あれは馬群の中で力を出しきっていないという見立てができました

ここは逃げ馬不在なので石橋脩ならハナもあるとみての◎でしたが好位のイン、これじゃ京都2歳と同じかなあ…と観ていたんですが、4角で外にいたアポロが一気に下がっていくと嬉しそうに加速しはじめました

配合的には母父Monsun(Kaiserkrone=Kaiseradler4×4)のドイツ血統がハッキリと「1/4異系」になっているのがよく、そういう意味では初富士Sに勝ったクルーガー(母母がドイツ血統)と似た配合パターンでもあります
http://db.netkeiba.com/horse/2013105867/

一口ピックとPOG書籍の両方で推奨した馬ですからあそこまでいけば勝ってほしかったですが、力は出しきったのでここは勝ち馬をほめるべきでしょう

ワントゥワンも白菊賞では馬群の中でヤル気を失くしてましたが今日はファンタジーと同じように大外一気で伸びてきて(叔母のジュエラーも「馬を怖がる」とミルコがコメントしていたように、この一族はそういう気性の馬が多い)、若駒のレースは些細なことで力を出しきれずに終わるケースがままあります

プロフェットが好位から抜け出して勝って、これで京成杯ハービンジャー&池江厩舎の連覇、鞍上フォーリーは日本での初重賞制覇、そしてキャロットクラブのワンツースリー

プロフェットの配合については札幌2歳の回顧でもいろいろ書いたので下記エントリ(Roberto&Nureyevで捲りながら抜け出す)も参照していただきたいですが、ハービンジャー産駒の配合としては、ナスキロのクロスに手を出さず、デインヒルとRobertoとフェアリードールでパワーと機動力に特化しているのが好感
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105930/

たとえばトーセンバジルやロカのようにShareef Dancerをいじってしなやかさ柔らかさを増せば、京都外回りでソコソコ斬れて新馬勝ちするようなハービンジャーをつくることはできるのですが、しかしそういうタイプは昇級すれば京都外回りでディープ産駒と斬れ比べをやらなければならないわけで、きさらぎ賞チューリップ賞ぐらいのレベルになるとやっぱりディープ産駒にナデ斬られてしまう

ならばデインヒル系の長所であるパワーと機動力と持続力を伸ばした配合で、中山内回りの4角でうなってるような馬を狙ったほうがより高みをめざせるんじゃないか、ということですね

ウムブルフはディープにドイツ血統とナスキロ(ターゴワイス)を重ねてLyphardをクロス、母父Monsunで配合パターンはリセエンヌともよく似ていて、真っ黒で細身で脚長で直飛で前捌きが柔らかくて、いかにも中山より東京というタイプに見えました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105309/

好発を決めたものの道中少し噛みながらの追走、ベリーという人は馬を追うのは達者ですがちょっと繊細さに欠けるところはあって、こういうしなやかに斬れるディープ産駒はあんまり得手ではないイメージもあって、たとえばディープでもダノンバラードとかエルヴィスバローズみたいなガテン系とは手が合うと思うんですよ(・∀・)

まあ今日はあと200mからもあんまり伸びてなかったし、馬のコース適性が大きかったかなと…東京の良ならメンバー中一番斬れる馬やとは思います

日経新春杯シュヴァルグランから内枠流し、レーヴミストラルだけは消しというなかなかしょうもない予想で(^ ^;)、レーヴが大外一気で届くという絵は全く描いていませんでした

紅梅も私の◎タガノヴィアーレが完全に勝ちパターンやったのに外からディープ2頭にズボズボと差されてしまい、ずっとインベタだった京都Aコースも今日はだんだん外差し馬場に移行していたのかも

いずれにしても今日のルメールの騎乗はちょっと凡庸で、一昨年サトノノブレスを勝たせたような輝きはなく、前走後ろから楽に差してしまったので斬れ味を過信しすぎたのかもですが、ヴィルシーナの3/4弟で父ハーツクライ、あそこから差す馬じゃあないと私は思うなあ…

レーヴミストラルレーヴドスカーの仔らしいストライドでズバッと差し切って二つ目の重賞制覇、このきょうだいの重賞連対はレーヴダムール(阪神JF2着)、アプレザンレーヴ(青葉賞)、レーヴドリアン(きさらぎ賞2着)、レーヴディソール(阪神JFチューリップ賞、デイリー杯)、そしてレーヴミストラル(日経新春杯青葉賞)と全て東京外回りで、アプレザン以外は全て松田博師の管理馬
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104929/

細身でしなやかなストライドで斬れる馬をつくりつづけた名伯楽もいよいよ定年が近づいてきましたが、Sir Gaylord4×4でナスキロ柔い仔を生みつづけた名繁殖牝馬とのコンビはまさに最強、今日もいつものあの調子で「外に出して追い込んで届かんかったらしゃ~ない」と川田を送り出したことでしょう

先週の重賞回顧~Roberto&Nureyevで捲りながら抜け出す
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/8b90768042377e88c2e04b98780026bb