先週の雑感・中山編~ショウナンアポロンとノボジャックのアフリート魂

◆サドラーを脈々と伝える

土曜中山1Rではスマートボムシェルの全妹でシビルウォーの姪にあたるファニーヒロインがダ1800mを力強い捌きで勝ち上がり
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105599/

チケットトゥダンスとかヘヴンリーロマンスとかクリソプレーズとか、Sadler's Wellsのスタミナとパワーを脈々と伝える繁殖というのは日本にもいるもんです

オータムメロディーやリッスンなんかもそのクチでしょうが、これらは日本の高速馬場を走るにはややスタミナとパワーに寄りすぎていて、だからダートや重馬場方面に寄ってしまうところはあって、欧州で繁殖になっていたら毎年12Fの重賞勝ち馬を産んでいるんじゃないかと思いますね

だからアウォーディーとかアムールブリエとか、クリソライトとかシビルウォーとか、ダイオライト記念でスタミナを発揮するような馬たちが、欧州芝12Fの重賞に出たらいったいどんな競馬になるのか、そういうのを一度観てみたいなあ…と

リアルスティールについては全兄や全弟ほどディープ×Storm Cat特有のSir GaylordSecretariat的ナスキロ柔さがONになっておらず、パワーとピッチで加速するので中山をうなりながら捲る馬なのだと、皐月賞で◎を打ったときにも書きました

兄弟の中で最もKingmambo的なものが発現した馬だからこそタフな馬場にも適性があったわけで、もちろん1800mがベスト距離なのもあるでしょうが、ムーアが追ったら力強く伸びたんやと思うんですよ

ワンアンドオンリーも海外のちょっとタフな馬場のほうがパフォーマンスが上がるのはハーツクライ産駒らしいともいえるし、それにしてもだんだんジャガーメイルみたいなキャラになってきました(^ ^;)

これだけ海外遠征が当たり前で身近になってきたんやから、Sadler's Wellsのパワーで走るタイプやから欧州の芝なら面白いんじゃないかとか、兄弟のなかで最もKingmamboが発現しているからとか、ハーツクライトニービンらしさを受け継いでいるからとか、そんな観点からベストパフォを出せる条件を海外にも求めていく、という発想はあってもいいんじゃないかと(もちろんそういうことを考えている人は少なからずいると思いますが)

◆アフリート魂

マーチの発走前にコメント欄でGKさんが「ショウナンアポロンが面白い」と書いてて、あ~そうか母父アフリートの内枠やから軽視してたけど、これ逃げイチやんか…と気づいたので私もヒモに追加

しかしバスタータイプからの馬単流しやったので、「アカンこれは差せん…こういうのは一気に交わしてしまわないと、バスターみたいにスタミナでジワジワくる脚質やと、よけいにアフリート魂全開でくればくるだけ頑張るわ…」と半ば諦めて観てました(^ ^;)

ショウナンアポロンはハナ切ったときは[2-2-2-3]で単回値318複回値453、馬群を嫌い、単騎逃げか馬群の一番外を走ったときだけヤル気全開なのがアフリート魂
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103608/

土曜中山3Rのダ1800で勝ち上がったコスモコレクションも逃げ切り勝ちで、前走は大外枠から4-6-2-2と捲って2着、これもいかにもノボジャック(母父アフリート)の産駒らしい

TARGETによると、ノボジャック産駒はダートで逃げたときは[14-5-8-25]で単回値190複回値287、1~2枠[4-7-6-87]単回値21複回値61、7~8枠[10-14-15-100]単回値63複回値149、アフリート魂を脈々と伝える種牡馬です

◆オール95点

サウンズオブアースネオユニヴァース×Dixieland Band×Tom Rolfeですからタフな馬場で捲りがきくパワー中距離血統というべきですが、一方で母母父がSecretariatでこのナスキロ柔さもONになっているのでパワー捲りに特化しきれないというか、ダノンフェニックスやミカエルビスティーのような中途半端さがあるのです」(14年若葉S回顧)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104377/

このころからサウンズオブアースについては書くことは毎度同じで、もちろんダノンフェニックスやミカエルビスティーよりもぜんぜんハイクラスな競走馬なのですが、京都外2400mでも阪神外2400mでも中山内2500mでも京都外3000mでも同じように好走するけれど、機動力と斬れと持続力をハイレベルで兼備しているのだけれど、オール95点で満点を叩き出せないので満点を叩き出した馬の2着になってしまう

名牝系でいい血統やし好配合やし能力も高いし何でもできるんですが、でも誰が乗っても勝ちきらせるのが難しい馬やしオモロイ馬です

◆平坦外→急坂内で

ヴィクトワールピサ産駒は全体にパワー体質で平坦大回りの上がり11.5より急坂小回りの上がり12.0で渋いイメージで(まあヴィクトワールピサ自身そんなタイプではありましたが)、京都外1800のつばき賞で“外回りのモノサシ”ミッキーロケットを降したナムラシングンは次走若葉で2着惜敗、ミッキーとクビ差3着のパールコードは中山内2000のミモザ賞を5-2-1で完勝

他でもアジュールローズは東京芝1600mで4着→中山内2000mで1着、ジョルジュサンクは東京芝2400mで5着→阪神内2200mのすみれS1着、このパターンが最もオーソドックスな狙いどころと言えるでしょうね

相変わらず中山芝は外差しもきくというかストライドで差せるというか、田辺はそのへん心得ていて、アデイインザライフもネバーリグレットもファータグリーンも同じような乗り方で、ストライドロスなく外を回して、4角でどれだけスピードに乗せていけるか、という差し方をしてますな