阪神11R阪神JF
◎7.アスコリピチェーノ
○10.コラソンビート
▲13.カルチャーデイ
△6.ステレンボッシュ
△14.サフィラ
×3.キャットファイト
×11.スウィープフィート
×16.ルシフェル
今年のJFは抜けた馬がいない混戦だが、血統的なバックボーンも含めた奥深さや将来性をいうならアスコリピチェーノとサフィラだろう。アスコリピチェーノはタッチングスピーチやサトノルークスの姪でキングスレインのイトコ。母系にダンジグとサドラーズウェルズが入るダイワメジャー産駒といえばレシステンシアとメジャーエンブレムで、阪神JFに強い配合ともいえる。この母方の重厚さも強くて、阪神は合うし距離はもっと延びてもいい。ダイワメジャー産駒が中団から差してG1を勝てるかどうかが難題だが、行く馬が比較的揃ったし、リバティアイランドのような爆発力ある才媛は見当たらないから、上がりのかかるレースになれば底力で勝ちきるとみた。ちなみにレシステンシアが勝った19年JFのレース上がりは35.2、メジャーエンブレムが勝った15年JFは35.8。
サフィラはサリオスの全妹だが、タイプはかなり違ってサロミナの中距離馬に見える。あまり追走せず外から差す形で運べるかどうかだ。マイル適性ならコラソンビートのほうが上だろう。ステレンボッシュも見るからに中距離馬だが、ルメールはこういう馬だと無理に追走させないので、サトノレイナスのように差せるかもしれない。
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例によってNETKEIBAの全頭血統解説から1~3着を
アスコリピチェーノ
アスコルターレの半妹で、母アスコルティはJRA2勝(芝1200~1400)。母母リッスンはフィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ち馬で、タッチングスピーチやサトノルークスの母でキングスレインの母母。Henrythenavigatorやファッショニスタも同牝系。母系にSadler's Wellsが入るダイワメジャー産駒といえばアドマイヤマーズにレシステンシア。この母方の重厚さも強く、阪神は合うし距離はもっと延びてもいい。底力を秘めるが鋭さには欠ける。勝ちきれるか。(距離○スピード○底力◎コース◎)
ステレンボッシュ
ヴァルコスやロカの姪でドゥラドーレスやアーバンシックのイトコ。母ブルークランズはJRA3勝(芝1800~2000)。牝祖ウインドインハーヘアはディープインパクトの母で子孫が繁栄中の名繁殖。父エピファネイアはJCと菊に勝ちエフフォーリアやデアリングタクトなどを出して成功。エピファネイア×ルーラーシップ×ダンスインザダークの血統どおりの長手の体型の中距離馬。赤松賞のようなペース(前後半48秒-46秒)ならばマイルでもやれる。(距離○スピード○底力◎コース◎)
コラソンビート
マイネルマーティンの姪で、母母マイネヒメルはJRA4勝(芝1600~1800)。牝祖コスモチェーロはウインマリリンやウインマーレライの母。父スワーヴリチャードはハーツクライの代表産駒でJCと大阪杯に勝ち、初年度からアーバンシックやパワーホールなどが出て種牡馬としても好スタートを切っている。ノーザンテーストが強いマイラー体型だが、脚長で大箱向きのしなやかストライドは父譲り。追って味があるし、阪神外マイルでも同じように斬れるだろう。(距離◎スピード○底力○コース◎)
今年のJFは前後半のラップが46.4-46.2、まずまず緩みなく流れて勝ち時計も速く、マイラーがマイラーのスピードで押し切れるような質のレースになったといえるのでは
アスコリピチェーノはダイワメジャー×Danehill Dancer、ステレンボッシュはエピファネイア×ルーラーシップ、コラソンビートはスワーヴリチャード×オルフェーヴル、サフィラはハーツクライ×Lomitas
この字面だけでいうならば、有力馬の中で最もマイラーっぽい血統のアスコリピチェーノが順当に勝ったというべきなのですが、アスコリピチェーノ以外にG1で通用するようなマイラー血統の馬がいなかった、ともいえるかも…
JFの前日予想と同時進行で朝日杯の血統解説も書いてたんですが、ともに2歳のマイルチャンピオンを決めるレースなのに、真っ当なマイラー血統の真っ当なマイラーがあんまり見当たらないなあ…と思いながら原稿を書いてました
アスコリピチェーノにしてもリッスンの孫ですから、メジャー産駒にしては重厚感はあって、マイルで弾けるというよりは1800でしぶといような、レシステンシアとはかなり違ったタイプに見えます
とはいえステレンボッシュも堂々の中距離馬ですからね、けっきょく中距離馬同士の叩き合いを、前で受けたぶんダイワメジャー産駒が頑張って制した、という結末だったかと
予想コメントにも書いたように、アスコリピチェーノのダイワメジャー×Sadler's Wells×Danzigというの配合のアウトラインはレシステンシアやメジャーエンブレムと同じ
「ダイワメジャーはマイラー質の種牡馬なので、大レースを勝つような産駒は母父か母母にリッスンやオペラハウスのような重厚な中距離血脈をもっている」メジャー産駒が大レースを勝つたびにこのくだりを書いてます
リッスンの牝系はたしかにSadler's Wellsの重厚さが強いんですが、Rivermanが入るだけに牝のほうがまだ斬れを含んでいるというか、牡はだいたいサトノルークスとかキングズレインみたいになってしまうのですが(^ ^;)、牝はタッチングスピーチとかアスコリピチェーノみたいにノシノシと重厚には斬れますよと
マイルで爆発するA級マイラーが不在だったので、桜花賞よりもオークスのゴール前が延長線上に見えたような今年のJFでした